伊藤忠商事、新規販路で広がり

2009年06月29日 11:03

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伊藤忠商事は、NASA(米国・国立航空宇宙局)のために開発された温度調節機能を持つハイテク素材「アウトラスト」で、新規用途開発および販路政策など積極的な仕掛けを行ってきた。今はアパレルやスポーツメーカー、小売りなど100社以上との取引に加え、訪販や通販、カタログ販売での動きも活発化し始めている。新規市場のひとつ中国市場も拡大基調にある。

テレビ通販や訪販、百貨店によるネット通販など、これら無店舗販売での取引は、この数カ月の間に3―4倍増のペースで推移しており、特にアウター系のレディスインナーや寝装関連(枕カバー、シーツ、敷きパッドなど)が順調に伸びている。機能性に加え、省エネ対策商材として支持を集めたことが要因という。
 また、強化対象のひとつ中国市場開拓も着実に伸長している。これは北京の高級下着メーカーとの取引で進めているもので、販売実績は08年度17万枚、09年度26万枚を誇る。展開アイテムは、レディスインナーを中心に一部メンズ。今後も生産および販売、ネットワーク力などアドバンテージを活用し、中国市場のさらなる深耕を図る。
 「アウトラスト」はこれまで、レーヨンとアクリル糸を使用した商品開発を進めてきたが、今期中をめどに、ポリエステルによる商品開発も本格化する計画。これにより、既存のアウターウエアやアンダーウエア、タオルなどに加え、ストッキングやアスレチック志向の強い商品、スポーツ分野など幅広い事業展開が行えるようになる。
 新規用途の開発に関しては、「アウトラスト」に関わる人材で構成する「アウトラスト会」(年2回のペースで開催)でも題材に上がり、今後はポリエステルによる商品開発についても、実現に向けて強調するとしている。

 




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