山忠紡績、茶綿使い打ち出す

2008年10月07日 18:50

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 山忠紡績(大阪府岸和田市)は2、3年前から悪くなってきたというデニム市況の中、「受け身にならず、こういう時こそ新しいことに取り組んでいきたい」(武田淳取締役企画室長)と意欲的な姿勢を見せる。半年前にオーガニックコットンを導入するとともに、西アフリカ・ブルキナファソ綿の使用を開始、現在は新商品開発の取り組みとして、茶綿使いの糸を打ち出した。
 デニム向けにムラ糸を手掛け始めたのは約15年前。デニムメーカーからジンバブエの単一混綿を使用したいと依頼を受けたことから始まった。現在は同社のジンバブエ綿「サンアルバー」を含む月産最大1200梱を出荷するまでに成長、主力商品となった。
 デニム不況を受け、同社の生産量は先月・今月と800梱にとどまった。08年4月期に1000梱あった月産量から比べると200梱の減産となったわけだが、空いたスペースを活用して新商品の開発と取り組み、ジンバブエ綿「サンアルバー」に茶綿を加えた糸を開発した。「この糸を使用すると昔のデニムの風合いや色合いが再現できる」(武田取締役)。すでに採用、商品開発に乗り出しているデニムメーカーもあるという。
 企業としての社会的役割を果たすことも積極的に進める。「紡績メーカーとしてできることを考え」(同)、ブルキナファソの綿を使用することを決めた。その理由は貧困や病気に苦しむブルキナファソの人々を支援したいという気持ちから。ブルキナファソ綿「ブルキナ」の売上の一部をNPO法人「日本ブルキナファソ協会」を通じて同国に寄付する。
 エコに対する取り組みでは、トルコのオーガニックコットンを導入したほか、未利用綿使いも推進する。将来的には、商品開発を含む差別化品を増やすことで、現在の800梱でも利益が出るよう体質を変革させていきたい考えだ。
 同社では人材確保と技術の継承が課題だという。現在の社員数は44人だが、平均年齢が52歳と高い。若い人材に技術を引き継いで欲しいという思いがある。5年前から新人を募集しているが、予定人数のうち約半数の確保にとどまっている。今後は企業体質の変革を進める中、休日を増やすなど労務条件の改善も促進し、人材確保と技術の継承に努めたい意向だ。



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