ユニチカファイバー・ポリエステル短繊維事業、不織布向けを増産

2008年08月19日 17:20

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 ユニチカファイバーがポリエステル短繊維事業へのてこ入れ策と取り組んでいる。年産4万4000㌧体制で展開しており、今後は総量を据え置いたまま、より収益性の高い不織布への用途転換を進めることで競争力強化を進め、09年度からの黒字浮上を目指す。
 ユニチカファイバーはワタ輸出、紡績糸・詰めワタ、不織布を主力にポリエステル短繊維を展開する。生産能力は年産4万4000㌧。
 5年前は輸出40%、紡績糸・詰めワタ30%、不織布30%だった用途構成を、不採算輸出からの撤退などによって07年度は順に30%、20%、50%へと構造転換を進めるとともに、「黒字直前まで収益改善を進めた」(今井貞幸常務)という。
 ところが、ここにきての原燃料高騰で08年度は収益を再び悪化させており当面、8月1日出荷分から着手した値上げを強化し収益改善と取り組む。
 また、この間強化してきた不織布シフトを08年度も促進。最近は湿式不織布向けに展開するショートカットファイバーが引き合いを集めており、旺盛な需要に供給が追いつかない状態が続いているという。
 このため、同素材を増産するための設備改造と取り組んでおり、海外の不織布向けに輸出する定番クラスのバインダー原綿を減らし、ショートカットファイバーを増産。09年度の早い時期にポリエステル短繊維の用途構成を輸出20%、紡績糸・詰めワタ20%、不織布60%に転換する。
 今回の設備改造だけでは「再び生産が追いつかなくなる」(今井常務)と見通しており、09年度も設備改造に着手。10年度の早い時期に輸出、紡績糸・詰めワタを15%ずつに減らし、不織布向けの販売を70%まで引き上げる。
 自動車関連の内装材、エアフィルター、オイルフィルターや女性用衛生材料で拡販を計画するほか、海水淡水化装置や浄水装置などに使われる逆浸透膜の支持体素材としてここにきて引き合いを集めているという。
 ユニチカファイバーは2成分系のバインダー原綿を主力に不織布向けの販売と取り組んでおり、現状で生産設備の70%をバインダー用として展開する。
 これを2度の設備改造によって85%まで引き上げるとともに、09年度でポリエステル短繊維事業を黒字浮上させる計画で不織布における取り組みを推進する。



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