首都圏駅ビル・FB商況6月売上高、12施設平均9・2%減

2008年07月15日 10:08

  • ソーシャルブックマーク
  • Google Bookmarks
  • Yahoo!ブックマーク
  • はてなブックマーク
  • del.icio.us
  • livedoor クリップ
  • POOKMARK Airlines
  • ニフティクリップ
  • Buzzurl
  • newsing it!

 首都圏駅ビル・ファッションビル(FB)の6月度商況は、全12施設で前年比マイナスだった。昨年のセール前倒しが大きく影響し、衣料品売り上げも公表9施設全てでマイナス。セール期間を除く28日までの同期比ではプラスの施設や、ほぼ横ばいの施設が多々あり、施設全体の売り上げにおけるセールの占める割合が、いかに大きいかを浮き彫りにした。
 衣料品売り上げ公表9施設のうち、1施設を除く8施設で2ケタ減となった。店舗ベースでは、各施設ともいくつかのショップで前年比をクリア。しかし、セール期を前に買い控え・下見客の増加が影響し、後半の落ち込みを補えなかった。結果、衣料品の不調が施設全体の足を引っ張る形となっている。

 施設別では、15カ月連続で前年同月比プラスを記録していたルミネエストが急ブレーキ。全館売り上げ8・5%減となった。28日までは、月半ばから実施した顧客向けのプレセールが寄与し同期比12・6%増だったものの、昨年セールを行った残り2日が影響、月全体では前年比8・5%減だった。客数も、28日までは1・8%増だったが、全体では6・8%減という結果。11・9減だった衣料品では「ダズリン」「ページボーイ」「ローリーズファーム」など前年比25・1%増のショップがいくつもあったが、昨年セールで稼いだ数字には届かなかった。
 公表9施設中で唯一客単価をプラスとした青山ベルコモンズでも、全体は4・3%減、衣料品も4・0%減となった。月後半から実施した顧客中心のプレセールで売り上げが上向くも、前年比クリアには至らなかった。ショップでは「パオラフラーニ」(39%増)、セオリー(21%増)など好調な店舗もあったが、全体を押し上げるまでには至らなかった。
 渋谷109も前年比1・6%減。昨年から今年にかけて改装した6、7、8階は前年を上回る売り上げを示すも、セール期のずれをカバーしきれなかった。
 ◆売れ筋に傾向なし
 商品の売れ筋は各施設バラバラで、昨年を席巻した〝ワンピース〟のような大きなトレンドは見られない。唯一パンツとのコーディネートが先月からの継続で人気。通常丈、七分丈に続いてハーフパンツも売れ出した。
 パルコ渋谷、メトロポリタンプラザ、玉川高島屋ではワンピースが復活の兆し。パルコ渋谷ではコットン、シルク、ジャージーなど素材が幅広く売れ、玉川高島屋では昨年並みの人気だった。
 ◆七月はセールで爆発
 6月は不振だった各施設とも、月初のセールでは爆発的な売り上げを記録した。特に、ルミネエストでは初日が前年比26・9%増と過去最高(夏期バーゲンのみ)の伸び率で3億3400万円の売り上げ。セール期間中(2―6日の5日間)の売り上げも12億6900万円(22・3%増)を記録。渋谷109も「前年比2ケタの伸び」となっている。消費者がセールを待つ傾向が年々強まっている。
 今後は各ショップで秋冬シーズンの商品ラインアップが増える。セールで散財した消費者は〝ついで買い〟はしない。問われるのは〝ジャスト・イン・タイム〟と新鮮さだ。



この記事を読んだ方はこちらの記事も読んでいます


小売り 過去の記事